昨日、美容室に行ってきた職員Kです。
いつもはすぐに通して貰えるのですが、この日は、前のお客さんが長引いて予約の時間を過ぎていました。
どうしようもないのでソファーに座って待っていたのですが、隣に言葉的にインドかパキスタンの夫婦と子ども(小学校低学年)の家族が座って待っていました。
どうやら髪を切るのはこの少女だけで、お父さんとお母さんは付き添いのようでした。お父さんはお疲れの様子でソファーで眠り始めました。
少女と彼女のお母さんが、髪の毛の切り方をスマホを見ながらいろいろと話し合っていたので、コッソリ観察させて貰いました。
どうやら娘さんは髪の毛の切り方にこだわりがあるようで、お母さんと少しもめていました。
そういった状況が暫く続き、髪を切る順番が回ってきました。
担当の美容師さんが「どういった髪型にしますか?」と聞きにいったのですが、お母さんはスマホを取り出し写真を見せながら、色々と説明してはいるのですがなかなか上手く伝わりません。
どうやら日本語は余り得意ではないようです。そこでお父さんの出番だと思いきや、お父さんは爆睡中です。
どうなるのかとちょっと心配していたのですが、そこに救世主が現れました。
今まで家族同士はヒンディー語で話していたのですが、その少女が普通に日本語で美容師さんにスマホの写真を見せながら「どっちの方が私に似合うと思いますか?」「私は前髪は残し、両サイドは少し短めが似合うと思うのですが」と、流ちょうな日本語で話し始めました。
美容師さんも最初は驚いていましたが、普通に「これは○○だからこっちの方が似合うと思うよ」なんていう会話を交わし少女もOKして髪切り台に移動していきました。
この子は恐らく小学校に通って普通に友だちと日本語で会話しているのでしょう。両親とも日本語に馴染めていないのに、子どもはすぐに日本の生活と日本語に適応出来ていることに驚きました。子どもの時の脳はとてつもない吸収力をもっていることは知られています。やはり小さいときから勉強しておけば早く身につくものなんだということがよくわかりました。
FORTUNAでは、現在、セネガル人のヤディ先生に簡単な英語やフランス語の語学プログラムを実施して貰っています。
この少女のように、FORTUNAの子どもたちも聞く力を鍛えて、将来、簡単な英語やフランス語を少しでも話すことができるようになってくれたら嬉しいなと思った、美容室での出来事でした。
放課後等デイサービス FORTUNA